グンゼは開発と並行して新たなマーケティング戦略にも着手し、従来のブランド中心のアプローチではなく、機能そのものをブランド化する「ファンクショナルブランディング」を採用した。
日和さんは「これまで『ボディワイルド』など、ブランドを前面に出してきたが、今回は機能をブランディングし、端的にベネフィットや機能性が伝わるような形を目指した」と説明する。
商品名やロゴマーク、キャッチコピーにも特に力を入れた。「アセドロン」という商品名には、「汗」を「ドロン」と消し去るイメージを込めたほか、「ベタつき、瞬時にどこへやら」というキャッチコピーと合わせ、商品の機能を直感的に伝える狙いがある。
ネーミングについては社内でも賛否があったという。「汗」という言葉自体がやや汚いイメージを持つという意見もあったが、最終的には分かりやすさと新規性を重視して決定した。実際、印象的な商品名が話題を呼び、認知度の向上に一役買ったといえる。
また、消費者がアセドロンの情報に接触する回数を重視したプロモーションを展開。KPIを設定し、テレビCMも含めて組み立てを行った。こうした戦略的なアプローチが、商品の認知度と購買意欲の向上につながったとグンゼは分析している。
ソニーの「着るエアコン」前年比2倍の売れ行き、人気の秘密は?
ドンキの「着るクーラー」昨対比3倍以上の売れ行き、人気の秘密は「+α」
ニトリの「コードレス扇風機」が人気 30店→全店で販売して、結果は?
ワークマンの“ひんやりTシャツ”が人気、売れている理由は?
しまむらのスリッパは「ありふれていた」のに、なぜ100万足を突破したのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング