パソナグループが進める淡路島への本社機能一部移転プロジェクトは、段階的に約1200人の社員を異動させるという当初の目標を達成した。島外に住居があり、淡路島へと通勤する人を加えると、淡路島勤務者は約2000人に達している。
同社は2020年9月に、東京の都心部である大手町に集約されていた本社勤務の約3分の2にあたる1200人を、2024年5月までに淡路島に移転することを表明。2023年5月には約1050人にまで増えていて、目標達成まであと一歩に迫っていた。
淡路島へのオフィス移転は、大都市に人が密集する感染リスクを避けて地方でワーケーションを行う、コロナ禍限定の施策といった見方も強かった。しかし、同社はコロナ禍が終わったとされる今日でも、淡路島での事業拡大を続けている。南部靖之代表も淡路島に移住し、本気の地方創生に取り組んでいる。
淡路島北部を市域とする、淡路市内にパソナグループのワーケーション拠点は7カ所ある。しかも、大阪湾の眺望が抜群の「パソナワーケーションハブ鵜崎」、イオン淡路店の1フロアーを改装した買い物に便利な「パソナワーケーションハブ志筑」、インターナショナルスクールを併設し子育てに配慮した「パソナファミリーオフィス」など、社員それぞれのワークスタイルに合ったオフィスを開発している。
また、シングルで子育てをする人を積極的に採用し、時短勤務も可能な「ひとり親 働く支援プロジェクト」を開始。コロナ禍で演奏する機会を失った音楽家が、社員として働きながら音楽活動を行う「音楽島プロジェクト」などもあり、多様な働き方改革に取り組んでいる。
パソナ「淡路島移転」はどうなった? 3人のシングルマザーが語った「仕事」「教育」「島民の気質」
パソナの淡路島移転計画はどうなっている? 家族で引っ越した社員が語ったリアルな日常Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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