花王は10月3日、シャンプー・トリートメントの新ブランド「THE ANSWER(ジアンサー)」を発表した。市販シャンプー市場では現在、販売価格が1400円以上の高価格帯商品が人気を集めている。2015年頃から新興企業が手掛ける「BOTANIST」「アンドハニー」「エイトザタラソ」といったブランドが台頭し、市場を拡大してきた。
こうした中、花王は4月に同社初となる高価格シャンプー「melt(メルト)」を発売。新興企業に後れをとる同市場で立て続けに新ブランド投入し、追い上げを図る。
THE ANSWERには、花王が定める美しい髪に欠かせない5つの成分を配合。中でもラノリン脂肪酸とセラミドαを約12倍(同社品比)配合しつつ、泡立ちのよさやすすぎ時のなめらかさといった、シャンプーの基本性能を両立した。開発担当の野原聡氏(同社ヘルス&ビューティーケア事業部門 ヘアケア第1事業部 ブランドマネジャー)は「完全栄養食のようなシャンプー」と説明する。
シャンプーは、肌に塗る美容液のようなテクスチャー(質感)が特徴だ。従来のように泡立ててから使うのではなく、髪全体に塗り広げてから泡立てる「塗り洗い」という使い方を推奨している。トリートメントは髪のダメージ原因に合わせて3タイプを用意した。
想定価格はシャンプー、トリートメントともに1760円。10月上旬から順次、ロフトとハンズ、@cosme shopping(EC)にて先行販売し、11月からウエルシアグループと同社の公式オンラインショップでも展開予定だ。
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