首都圏の「住み続けたい街」 みなとみらい線が1〜2位を独占 『SUUMO』副編集長の見解は?(1/2 ページ)

» 2024年10月21日 18時43分 公開
[三好一葉ITmedia]

 リクルートは10月21日、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に住んでいる人を調査対象とした「SUUMO住み続けたい街ランキング2023 首都圏版」(自治体・駅)を発表した。総合ランキング(駅別)の1位は「みなとみらい」(みなとみらい線)で、「馬車道」(みなとみらい線)が続いた。

photo 住み続けたい街、上位にランクインしたのは?(出所:ゲッティイメージズ)

 同社はSUUMO住み続けたい街ランキングを2022年から実施(隔年調査)。人気投票形式の「住みたい街ランキング」とは異なり、住民が自分の暮らす街を評価した実感型の指標で、首都圏の1057駅が対象となっている。

みなとみらい線が1,2位を独占、「戸越公園が急浮上

 住み続けたい街(駅)ランキングのTOP3には、「みなとみらい」(みなとみらい線、前回6位)、「馬車道」(みなとみらい線、同2位)、「北参道」(東京メトロ副都心線、同27位)がランクイン。

photo 首都圏の住み続けたい街(駅)ランキング 1〜10位(発表資料より引用、以下同)

 1位と2位となった横浜市内の2駅は、それぞれの駅について「街の魅力」として評価してもらった全40項目においても、「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすい」(馬車道駅)、「住宅街が整然として美しい」(みなとみらい駅)など、13項目で1位を独占した。

photo みなとみらい・馬車道で1位になった「街の魅力項目」

 『SUUMO』副編集長の笠松美香氏は、「みなとみらい駅周辺エリアではシネコンやアリーナ『横浜BUNTAI(ブンタイ)』などが続々とオープンしており、にぎわいや発展への期待感がある。馬車道は雰囲気のいい飲食店や個人商店が多く、商店街が主体のイベントなども活発。自治体として見ても、横浜市では放課後児童クラブでの夏休みの昼食提供(2024年度開始)や、全中学校での給食導入(2026年度開始予定)など、子育て支援策が続々と登場している」とコメントした。

photo 近年の横浜市の子育て支援施策

 4位と6位には「浜町」(都営新宿線)、「三越前」(東京メトロ銀座線)と、東京都中央区の駅がランクイン。周辺の再開発も盛んなほか、文化施設やイベント、神田祭といった、住民参加型の祭りの充実度が高く評価された。

photo 「街の魅力」「住民が利用・参加・実行していること」について、浜町駅で上位に挙がった項目

 「戸越公園」(東急大井町線)は、前回の103位から大幅に順位を上げて10位にランクイン。戸越銀座商店街の知名度も貢献したほか、品川や羽田空港を入り口に流入する西日本出身者や、五反田周辺のIT系ベンチャー企業で働く人が多く選ぶエリアとなっている。

photo 「街の魅力」「住民が利用・参加・実行していること」について、戸越公園駅で上位に挙がった項目

 また、商店街と企業・自治体の協力による防災イベントを定期的に実施。「コロナ禍をきっかけに地域の祭りを防災イベントに切り替え、参加者も2年で約3倍に増えている」(笠松氏)といい、独自の取り組みも実を結んでいるようだ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.