リクルートは10月21日、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に住んでいる人を調査対象とした「SUUMO住み続けたい街ランキング2023 首都圏版」(自治体・駅)を発表した。総合ランキング(駅別)の1位は「みなとみらい」(みなとみらい線)で、「馬車道」(みなとみらい線)が続いた。
同社はSUUMO住み続けたい街ランキングを2022年から実施(隔年調査)。人気投票形式の「住みたい街ランキング」とは異なり、住民が自分の暮らす街を評価した実感型の指標で、首都圏の1057駅が対象となっている。
住み続けたい街(駅)ランキングのTOP3には、「みなとみらい」(みなとみらい線、前回6位)、「馬車道」(みなとみらい線、同2位)、「北参道」(東京メトロ副都心線、同27位)がランクイン。
1位と2位となった横浜市内の2駅は、それぞれの駅について「街の魅力」として評価してもらった全40項目においても、「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすい」(馬車道駅)、「住宅街が整然として美しい」(みなとみらい駅)など、13項目で1位を独占した。
『SUUMO』副編集長の笠松美香氏は、「みなとみらい駅周辺エリアではシネコンやアリーナ『横浜BUNTAI(ブンタイ)』などが続々とオープンしており、にぎわいや発展への期待感がある。馬車道は雰囲気のいい飲食店や個人商店が多く、商店街が主体のイベントなども活発。自治体として見ても、横浜市では放課後児童クラブでの夏休みの昼食提供(2024年度開始)や、全中学校での給食導入(2026年度開始予定)など、子育て支援策が続々と登場している」とコメントした。
4位と6位には「浜町」(都営新宿線)、「三越前」(東京メトロ銀座線)と、東京都中央区の駅がランクイン。周辺の再開発も盛んなほか、文化施設やイベント、神田祭といった、住民参加型の祭りの充実度が高く評価された。
「戸越公園」(東急大井町線)は、前回の103位から大幅に順位を上げて10位にランクイン。戸越銀座商店街の知名度も貢献したほか、品川や羽田空港を入り口に流入する西日本出身者や、五反田周辺のIT系ベンチャー企業で働く人が多く選ぶエリアとなっている。
また、商店街と企業・自治体の協力による防災イベントを定期的に実施。「コロナ禍をきっかけに地域の祭りを防災イベントに切り替え、参加者も2年で約3倍に増えている」(笠松氏)といい、独自の取り組みも実を結んでいるようだ。
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