“スタバがある銀行”の集客力はやはりすごかった 渋谷に現れた「緑の店舗」(3/4 ページ)

» 2024年10月25日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

1階に銀行とスタバ、2階にシェアラウンジ

 オリーブ ラウンジはCCC社と共同開発した店舗で、銀行にスタバとシェアラウンジを併設している。三井住友銀行と三井住友カードの総合金融サービス「オリーブ」の会員を拡大したい狙いがあり、スタバやシェアラウンジの利用料金をオリーブのスマホタッチ決済をで支払うと、利用金額の10%相当のVポイントが還元されるなどの特典がある。

オリーブラウンジでは、2023年3月から提供している総合金融サービス「オリーブ」を推していく(三井住友銀行提供)
渋谷店は人通りが多い西武渋谷店B館にある(三井住友銀行提供)

 2024年5月にオープンした渋谷店は西武渋谷店B館にあり、1階にスタバと銀行窓口・ATM、2階にシェアラウンジがそれぞれ入る。地下1階には、三井住友銀行が使用していた貸金庫をリノベーションした個室などがあり、オリーブ会員に開放している。

シェアラウンジは125席があり、広々している(三井住友銀行提供)

 渋谷店はフラッグシップ店の位置付けで、オリーブの認知を高める目的で膨大な人流が見込まれるエリアに出店したという。1階のスタバは約110席、2階のシェアラウンジは125席を設ける。

下高井戸店のスタバは、円形のフレームで覆われたデザインが特徴的(筆者撮影)
2階は銀行窓口とシェアラウンジが隣り合っている(筆者撮影)

 10月7日にオープンした2号店目の下高井戸店は、下高井戸駅からすぐの場所に位置し、1階に銀行ATMとスタバ、2階に銀行窓口とシェアラウンジが入る。1階のスタバは104席、2階のシェアラウンジは63席を設ける。

 同店は郊外型店舗の位置付けで、街のシンボルになるような店舗を目指す。近隣住民や下高井戸に通学する学生の来客を見込んでおり、何度もリピートするような使い方を想定しているという。

 設計コンセプトは「下高井戸の森」で、外壁にたくさんの植物が使われ、緑が店内にゆるやかにつながっていくような空間をイメージしている。オリーブの実や葉っぱを彷彿(ほうふつ)とさせるアロマの香りも用意した。2階は開放的な窓から地域の景色が眺められるなど、下高井戸のまちに溶け込むような工夫も見られる。

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