「スシローの北京1号店」いまも6時間待ち 担当者に聞いた、なぜこんなに人気なの?(3/5 ページ)

» 2024年11月11日 05時00分 公開
[小林香織ITmedia]

デジローだけでなく、日本にはない「個室」

 スシローが中国に進出を決めたのは、それ以前に出店していた香港での実績が大きい。香港の文化や食べ物の好みは中国の都市と似ており、同様に人気を獲得できるだろうと予想したという。

中国には40店舗以上があり、北京市内には3店舗を運営する

 中国では、まず南部の広州に出店し、深セン、成都と本土を北上しながら店舗を拡大。そして、この8月に北京市内に1号店をオープン。同店は多くの若年層が訪れるショッピングモール「西単大悦城」の中に位置する。

 「北京は伝統と現代が融合しており、世界中の食文化が集まっています。人々は料理の味だけでなく品質やスピード感も求めており、スシローが大切にしている“うまさ”や、効率的な店舗運営が受け入れられるだろうと考え、出店を決めました」

日本にはない個室も導入している

 座席数は234席(テーブル6名席×36卓、2名席×8、1名席×2)で、日本にはない個室(6名用、10名用が各2部屋)も設置している。これは、大人数で食事をする文化があるためだという。

話題作りや効率的な運用のため、大型タッチディスプレイ「デジロー」も設置

 同店には、スシローが2023年9月より日本の一部店舗で導入している大型タッチディスプレイ「デジロー」も設置した。国際的なビジネスや観光の中心地である北京では、デジタルへの親和性が高いと予想されることに加え、現地の人々が求める効率的な運営を実現する目的もあるそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR