1号店は、オープン前の段階で予約が1カ月先まで埋まっていたので、担当者は「ある程度の集客があるだろうと感じていた」という。オープンすると「待ってました」とばかりに人々が押し寄せ、初日は一時12時間待ちが発生するほどの反響に。なぜ、これほどの人気を得ているのか。
「海が近く多様な文化と接している天津や北京には、新しいものが受け入れられる土壌があります。そうした背景から日本食への興味・関心が高いことに加え、2024年5月に天津でスシローをオープンしたことから、その反響が北京へも事前に伝わっていたそうです。現地メディアでもスシローでの食体験が紹介され、それを見て来店されたお客さまからも好評のお声をいただき、反響が連鎖を呼ぶ形となりました」
一皿の価格は10元(約210円)、15元(約320円)、20元(約430円)、28元(約600円)の4種類で、そのうちの半分以上を10元で提供する。平均的な1食の価格は約100元(約2100円)で、現地の大衆レストランと同等だ。この価格帯に対する品質の良さは、評価されている大きな要素だという。
日本に旅行した際にスシローで食事をした人がファンになり、地元で開業した際に足を運ぶことも多いそうだ。寿司の楽しみ方は日本とさほど変わらず、家族や友人同士で訪れる人が多い。大とろ、中とろ、まぐろ、サーモン、赤えび、うなぎなどのネタは、日本同様に人気だという。
「デジローについても、新しいものに敏感な北京のお客さまに受け入れられていると感じます。高評価のポイントは、使い勝手、商品の鮮度感、明朗会計、アミューズメント性、衛生面などですね」
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