「コンテナホテル」ぞくぞく出現、全国に91店舗 「リピート客」が4割、どこを評価?(2/2 ページ)

» 2024年11月11日 15時30分 公開
[岡安太志ITmedia]
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評価されているポイントは

 オープン以来安定して稼働しており、開業1年以上が経過した店舗における稼働率は80%、リピート率は約40%に上る。リピート客にはどこが評価されているのだろうか。担当者に聞くと「コンテナに泊まる体験」の物珍しさはもちろんだが、「価格の安さ」「清潔さ」が評価されていると話す。

客室(ダブルルーム)
客室(ツインルーム)

 「オンライン宿泊予約サイトの口コミでは、『室内が清潔、部屋の中に電子レンジが付いていて便利』『価格が安い』という内容が多く挙がっており、印象に残っています。実際、ホテルの運営マニュアル(清掃やサービス)はシンプルにしており、全店舗一貫したサービスを提供するようにしています」(担当者)

客室(ユニットバス)
駐車場は部屋数とほぼ同等に用意している

 ダイナミックプライシングを導入しているため宿泊料金は変動するが、「HOTEL R9 The Yard 本庄」(埼玉県本庄市)の場合、ダブルルームは1人1泊あたり6200円から。初めは「一風変わったホテル」として興味を持った宿泊客が、コスパの良さに満足してリピートしているのかもしれない。

これまでにレスキューホテルとして計7件、計200台が出動した実績があるという
コンテナホテルの国内初・建築モデルとして2017年に誕生した「Casual Resort COFF Ichinomiya(カジュアルリゾートコフイチノミヤ)」

 デベロップによると今後も引き続き店舗開発を続け、2030年までに200店舗・1万室を目指しているという。「出張先の宿はコンテナ」というスタイルは、今後定着するだろうか。

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