従業員ライフサイクル一元管理ツールを提供するメタップスホールディングス(東京都渋谷区)は、育児休業が取得可能なのに取得しない、またはしなかった男性正社員に対し、「男性の育児休業取得」に関する実態調査を実施した。その結果、男性正社員の9割が「育児休業を取得したい」と思っているものの、実際には取得しにくい実情が明らかとなった。
育児休業を短期間で取得できる、もしくはできたとしたら取得したいと思うかという問いに「非常に思う」と答えた人が52.7%、「やや思う」が38.6%、「あまり思わない」が4.2%だった。
育児休業を取得しない、またはしなかった理由を聞いた。最も多かったのは「業務が属人化しており、休みを取るのが難しいため」で51.8%が回答した。「収入が減る可能性があるため」が30.5%、「周りに育児休業を取得した人がいないため」が28.9%、「周囲からどう思われるか不安なため」が17.7%、「評価に悪影響を及ぼすかもしれないため」が14.5%となった。
「もし今あなたが育児休業を取得した場合、社内であなたの業務を引き継ぐことができる人はいるか」という設問に「いいえ」と答えた人は51.1%、「はい」は35.7%と、業務の引継ぎ先がない人が多い状況がうかがえる結果となった。
社内にどのような制度や取り組みがあれば育児休業を取得しやすいと感じるか。最も多かったのは「育休中や復帰時に、サポート体制が整っている」(50.8%)で、以降に「業務が属人化しないように工夫がされている」(48.6%)、「全社員が参加できる男性育児休業推進研修が実施される」(31.8%)が続いた。
調査は、育児休業が取得可能なのに取得しない、できない、しなかった、できなかった50人以上500人未満の企業に勤める男性正社員を対象に、インターネットで行った。期間は2024年10月11〜15日、有効回答数は311人。
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