Webサイトの評価が高い企業 「トヨタ」「資生堂」を上回った1位は?TOP20を発表

» 2024年12月07日 10時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 企業の情報サイトは、企業情報を正確に提供するだけでなく、ブランド価値を伝え、企業の信頼性を高める重要なツールとなっている。

 情報サイトとしての評価が高い企業の特徴とは何か――。デジタルマーケティング支援を手掛けるトライベック(東京都港区)は、ユーザー評価をもとに「企業情報サイト指数ランキング」を発表した。

photo 情報サイトの評価が高い企業とは――。写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

 企業情報サイト指数ランキングは、「会社案内」「ニュースリリース・プレスリリース」「技術情報/品質・安全・安心への取り組み」「サステナビリティ・CSR・環境への取り組み」「IR情報」「理念・ビジョン」といったコンテンツに対するユーザー評価を基に算出した。

企業情報サイト指数ランキングTOP20

 企業情報サイト指数ランキングの1位は「花王」で109.3ポイントを獲得した。2位は「資生堂」(106.8ポイント)、3位は「トヨタ自動車」(105.0ポイント)と続いた。その他、上位には食品・水産、化学・繊維業界の企業が多く並んだ。

 トップ3には、継続的にサイトの改修や更新を行い、常に新しい情報や企業の新たな価値を発信し続けることで、ターゲットのニーズや社会のトレンドに応える企業が名を連ねた。

photo 企業情報サイト指数ランキング<総合ランキング上位20>(トライベック調べ)

 花王は前回の11位からランクアップし、初の1位を獲得した。

 同社は2023年から2024年にかけて「花王のパーパスと価値創造」を刷新。「生命」「生活」「生態」の3つを同社のパーパスである「きれいを こころに 未来に」を実現するための領域として位置づけ、それに基づく事業領域や社会課題への取り組みを紹介している。サイト全体として、親しみやすく、理念や活動が伝わりやすい点が高評価の要因であると考えられる。

 2位の資生堂は「IR情報」の評価が向上した。昨年よりもメニューがコンパクトに整理され、カテゴリートップから各種情報へのアクセスが容易になった点が高評価につながった可能性がある。

 3位のトヨタ自動車は「トヨタイムズ」や「トピックス」「BEYOND ZERO」などを通じ、「可動性(モビリティ)を社会の可能性に変える」といった同社の取り組みを頻度高く発信している。閲覧後の印象については「技術の革新や産業の発展に貢献」「安心・安全な製品・サービスの開発に積極的」「エネルギー問題・環境問題などに積極的」と回答する人が多く見られた。

 調査時期は10〜11月、インターネットを通じたアンケート調査により実施した。業種別に抽出した企業情報サイトのユーザーに、対象サイトのコンテンツを閲覧のうえ、その評価を行ってもらった。対象の企業情報は、「会社案内」「ニュースリリース・プレスリリース」「技術情報/品質・安全・安心への取組み」「サステナビリティ・CSR・環境への取組み」「IR情報」「理念・ビジョン」の6コンテンツ。有効回答数は1万4100人。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.