オハヨー乳業(岡山市)が販売する「BRULEE(ブリュレ)」の勢いが止まらない。同商品はオープン価格で、セブン-イレブンでは375円で販売している(2024年12月25日現在)。いわゆる「高価格帯アイス」といえるが、売り上げは2023年度が前年比160%、2024年度は同200%以上に達する見込みだという。
急成長を支える要因の一つに、外国人観光客からの支持の広がりが挙げられる。「SNSでの話題や個別店舗の販売動向から見ても、インバウンド需要が大きく貢献している」と同社の広報担当者は語る。
同社は当初、チルドデザートのクレームブリュレとして開発に着手した。ところが、カラメル部分のパリパリした食感の維持が難しく、一旦は開発を断念。代わりに、アイスとしての商品化に切り替えた。
試行錯誤の末、熱に弱いアイスを瞬時に焼き上げる独自製法を生み出し、香ばしい焼き目とパリパリとした食感を実現した。カラメル部分は、20種類以上の砂糖をブレンドしているという。
従来の常識を覆す技術は特許を取得したものの、量産化への壁は高かった。「発売当初は工場での歩留まりが悪く、不良品が多く発生した」と広報担当者は振り返る。その後は製造工程を細かく見直し、調整したことで改善に成功した。
「こしあんバー」なぜヒット? つぶあん派を魅了した井村屋の“あん”哲学
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
ドムドムの「どむぞうくん」快走が続く 売り上げ構成比「7%」の衝撃
バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング