多くの日本企業では人材育成方法としてOJT(On the Job Training)を実施している。しかし、人材不足や時間不足といった問題によって、従来のOJTでは対応しきれない局面が増えつつあるのが現状だ。
実際、企業はOJTについてどのような課題を抱いているのか。パーソル総合研究所(東京都港区)が調査を実施した。
企業側が感じているOJTの課題は「人によって指示や教える内容が異なっている」(新卒38.7%、中途39.8%)が最も高かった。中途社員向けの方が全体的に課題感が高く、なかでも「マニュアルや書類・業務ツールがそろっていない」が35.9%、「古い教え方のままになっている」が29.8%と、高い傾向が見られた。
新人側(新卒・中途)が感じるOJTの課題についても「人によって指示や教える内容が異なっている」(新卒35.6%、中途37.5%)が最も高い結果に。また、中途は全体的に課題感が高く、特に「マニュアルや書類・業務ツールがそろっていない」(38.2%)、「OJTのやり方が計画的でない」(33.8%)が高かった。
新卒に対して実施している組織的な施策では、「新人向け研修」(47.3%)、「歓迎会」(39.2%)、「メンターや教育係の配置」(35.0%)という結果に。中途向けでは、全体的に組織的な施策が少なかった。
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