変革の財務経理

パナソニック ホームズ、12万件の請求書をデジタル化して年間8800時間の工数削減 現場はどう変わった?Bill One導入

» 2025年01月21日 12時36分 公開
[ITmedia]

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 大量の請求書処理に追われ、業務負荷を課題視する企業も多い中、インボイス制度導入を機に、請求書受領サービスのDXが急激に拡大している。

 パナソニック ホームズはこれまで年間約12万件の請求書を紙で管理していたが、Sansanが提供するインボイス管理サービス「Bill One」を導入し、年間約8800時間の工数削減を見込んでいるという。請求書のペーパーレス化によって、業務はどのように変化するのか。パナソニック ホームズの社内の変化を見てみよう。

12万件の請求書を「紙」管理 出社必須、業務過多も……

 パナソニック ホームズでは、営業や設計などの各現場部門で請求書を受け取り、会計システムへの入力作業や部門内での確認を行った後、経理部門へ請求書を回覧していた。従来は12万件にのぼる請求書を全て紙でやりとりしており、現場部門の担当者は出社が求められていた。また、事務処理に時間がとられてしまうことで顧客対応や本業に集中できないことが課題となっていたという。

(プレスリリース)

 紙ベースでの請求書処理をBill Oneに切り替えると、紙やメールなどあらゆる形式の請求書を99.9%(※)の精度でデータ化して一元管理でき、会計システムへの手入力や紙での回覧といったアナログな作業を削減できる。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応に伴う負荷軽減も見込まれている。

 また、請求書をシステム上で確認・回覧できるため、リモートワークや出張中でも対応可能に。

※:Sansanが規定する条件を満たした場合のデータ化精度

 パナソニック ホームズ 経理部の田口真司さん(業務革新課 課長)は「住まいや暮らしのニーズが大きく変化している中で、お客さま対応などの本来業務に専念したいものの、紙の請求書処理に多くの時間を費やしているという課題があった。今回のBill One導入により、すでに多くの部門において業務効率化を実感している。今後も従業員一人一人がより付加価値の高い業務に集中できる環境を整えることで、サービス品質のさらなる向上を図っていきたい」とコメントした。

 同社は年間およそ8800時間の工数削減を目指しており、新たに生まれる時間は顧客対応などに充てる予定だ。

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