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【注目の基調講演】生成AIを社員約1.8万人が利用、平均3.3時間を削減――パーソルHDの“AI推進大作戦”、その舞台裏
昨今の生成AIブームで、コンテンツマーケティングの在り方が大きく変わっている。AIの力でコンテンツの制作工数が飛躍的に改善し、企業が発信可能となるコンテンツ量は間違いなく増えていくと予想される。
企業が高品質なコンテンツを提供することは、顧客やパートナー企業からの信頼につながる。リード獲得数や商談化率の上昇、競合のコンペ勝率を高めるなど、事業改善効果も見込める。つまり、営業売り上げが上がっていくのだ。
この記事では、生成AIを味方にしながら自社のコンテンツ力を高め、営業売り上げの貢献につなげるヒントを解説する。
従来コンテンツマーケティングは、事業の売り上げに貢献する1つの施策として確立していた。多くの企業でブログやSNS、ウェビナーやホワイトペーパーなどを発信する取り組みを強化している。
しかし、このコンテンツの作成、正直言って面倒くさい……。コンテンツマーケティングに取り組む会社は、一定のテーマに関して専門家でありつつも、コンテンツの作成については素人であることが多い。「ブログを始めます」「SNSを開設します」といって、続かずに時間がたってしまい、自然消滅する企業は山のようにある。
それ故にコンテンツを外注する会社が増えている。「御社のコンテンツを作成します」「メディアを作ります」といった営業文句を目にすることも増えた。また、コンテンツによるリード獲得ができずに営業リストが枯渇している会社に対し、「リードがなくてもアポが取れますよ」と企業リストやフォーム送信ツールを提案する会社も多い。
果たして、このような形でコンテンツの作成やリード獲得を他人任せにして、効果は出るものなのだろうか?
結論を言えば、なかなか厳しいのではないかと筆者は考えている。
コンテンツとは、専門領域を熟知しているからこそ発信できる「専門性の証」である。コンテンツ量もリード獲得数も少ない状態は、専門家としての信頼が薄いということの表れにもなってしまう。
逆に考えると、専門的な情報を積極的に発信し、それを読みに多くのビジネスパーソンが来訪している状態は、矢印が外から自社に向かって流れているということだ。その状態から「専門性がある自社と一度商談してみないか? 取引してみないか?」という提案をする、受けるという関係は、非常に自然である。
だからこそ、自社で率先してコンテンツを発信する体制を作っていくべきである。多くの企業が挫折し、離脱しているからこそ、差別化戦略として取り組むべきだ。「この会社よく見かけるな」と対象ターゲットに情報を届けられるようになれば、競合他社より有利になる。
現在、コンテンツマーケティングは生成AIの登場で、とんでもなくハードルが下がっている。専門的なライターいらずで、高品質なコンテンツを大量生産できる時代が到来した。
ここからは、生成AIによる具体的なコンテンツ作成の方法を紹介しよう。
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