KDDIが経理のオペレーション改革にAIを活用し、得た成果とは。従来の業務プロセスから脱却を図る中で直面した課題、失敗と成功、今後の展望を語る。
SaaSの販売などを手掛けるサイオステクノロジー(東京都港区)は3月24日、大塚商会と共同で、手書き文字を認識できる「AI-OCRモード」を搭載した複合機アプリケーション「QuickスキャンAI」の提供を始める。書類のデジタル化を推進することによって、企業の生産性や競争力向上を支援する。
QuickスキャンAIは、複合機を利用して文書をデジタル化し、スキャン作業の手間を削減させ文書の利活用を便利にするアプリケーションだ。
現在、改正電子帳簿保存法やインボイス制度の施行により、電子データ保存が義務化された。企業は運用や保存方法に試行錯誤し、従業員には負担が生じている。その負荷を軽減させるため、サイオステクノロジーはスキャンOCR変換機能にAI-OCRモードを追加した。
AI-OCRモードでは、文書スキャン後にAI-OCRによる文字認識を実行し、業務で活用しやすいテキスト付きPDFやOffice形式で保存する。活字原稿は従来のOCRで変換。一方、手書き原稿や文字認識精度を上げたい場合はAI-OCRで変換するなど、用途や目的に合わせて利用できるようにした。手書き文字や低品質文字の読み取りもできるため、文書の検索性を上げ、打ち直し業務の削減など業務改善も見込めるという。
複数台での利用時には、機器ごとにページ数を設定する必要はなく、総利用ページ数による契約が可能だ。企業にとって使いやすい料金体系を意識した。
同製品は、ライセンス販売(買い取り型)と、サブスクリプション型で提供する。中堅・中小企業でも導入しやすい体系を取ることにより、幅広い企業のデジタル化を支援し、業務改革を後押しする。初年度の販売目標は9000本を目指す。
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