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満足度が高いMNO 3位「楽天モバイル」、2位「LINEMO」、1位は?

» 2025年03月09日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 通信契約しているスマートフォンを所有している人のうち、MNO(大手キャリア)のシェア率は、メイン利用で90.9%──。そのような結果がMMDLabo(東京都中央区)による調査で明らかになった。

 高いシェア率となったMNOだが、中でも満足度の高いサービスとは?

photo 2025年2月MNOのシェア・満足度調査(写真AC)

MNOの満足度ランキング 2位「LINEMO」を押さえた1位は?

 メインで利用しているスマートフォンの通信サービスについて、最も多い回答は「docomo」となり27.4%に上った。「au」(14.9%)、「Y!mobile」(10.3%)と続いた。従来プラン、オンライン専用プラン、キャリアサブブランドを合わせたMNO4キャリア(docomo、au、SoftBank、楽天モバイル)の割合は90.9%となった。

 「ahamo」「povo」「LINEMO」といった、オンライン専用プランの割合は10.0%だった。また、「Y!mobile」と「UQ mobile」を合わせたキャリアサブブランドの割合は19.0%となった。2024年9月の調査と比べると、オンライン専用プランは0.4ポイント増加し、キャリアサブブランドは0.1ポイント減少した。MNOの回線を借りて通信サービスを提供している「MVNO」(仮想移動体通信事業者)を契約している割合は9.1%だった。

 サブ利用の通信サービスについても「docomo」が最も多い結果となり、23.0%に上った。オンライン専用プラン、キャリアサブブランドを合わせた4キャリアの割合は86.6%となり、オンライン専用プランの割合は15.5%、キャリアサブブランドの割合は13.0%となった。「MVNO」を契約している割合は13.4%だった。

photo メイン・サブ利用の通信サービス(MMDLabo調べ)

 MNO各サービスの利用率について、2024年9月と比較した。その結果、最も割合が増えたのは「ahamo」となり0.6ポイント上昇した。その他、「楽天モバイル」は0.2ポイント、「docomo」は0.1ポイント上昇した。

photo MNO各サービスの利用率推移(MMDLabo調べ)

 サービスの総合満足度については「povo」が最も高く、741ポイントを獲得した。以降は「LINEMO」(730ポイント)、「楽天モバイル」(722ポイント)という結果に。

photo MNO各サービスの総合満足度(MMDLabo調べ)

 顧客ロイヤルティを測る指標「NPS」(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)を各サービスで算出した。家族や友人にお薦めしたいかどうか10点満点の点数をつけてもらい、9〜10点が推奨者、7〜8点を中立者、0〜6点を批判者とし、推奨者から批判者を引いて算出している。

 その結果、「ahamo」が-17.7と最も高い結果となった。「povo」(-18.7)、「LINEMO」(-19.0)と続いた。

photo MNO各サービスのNPS(MMDLabo調べ)

 調査は2月1〜6日にインターネットで実施。予備調査では、18〜69歳の男女4万人から回答を得た。本調査ではMNO利用者を対象とし、2700人から回答を得た。

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