もちろん、ライト層以外の「常連客」に対する取り組みも行っている。これまで最大で5万人ほどが利用していた年間パスポートの受け付けを2023年に廃止。2024年から新たな会員制度「アクアリウムクラブ」を開始した。
2回ほどの来場で「元」が取れた年間パスポートと異なり、アクアリウムクラブの価格は最大で1万円超。その分、会員限定のイベントなど近い距離感を意識した運営によって、ヘビーユーザーとの関係性を強化する狙いだ。2024年1〜2月と比較し、この1〜2月は会員数が40%増で好調だという。
「他の水族館でファンクラブを運営しているところは少なく、新たなチャレンジとして始めました。年間パスポートと比較して、会員数が絞られたことで『このお客さまはカワウソが好き』など、よりお客さま個人個人への理解が深まり、密度の高いコミュニケーションができるようになっています」(アクアゲストコミュニケーション部 次長 森下祐輝さん)
2023年度の来場者数は136万人で、コロナ前の2019年度(147万人)に少しずつ戻しつつある。とがった企画によるライト層の呼び込みと、ヘビーユーザーとのコミュニケーションでどこまで数字を伸ばせるか。
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