名古屋鉄道は3月24日、名古屋駅地区再開発計画の事業化を決定したと発表した。約5400億円を投じ、名鉄名古屋駅を4線化。商業施設やオフィス、ホテルなどを整備する。2026年度に解体工事を開始し、2040年代に本工事の完成を目指すとしている。
再開発は、リニア中央新幹線の開業を視野に、「都市としての名古屋の魅力を高める」目的で実施するもの。
1期本工事は2033年度に完成予定。先行して商業施設の一部と、オフィス・ホテル・バスターミナルを開業する。2040年代前半に2期本工事を完成させ、商業施設の全面開業と4線化の実現を目指す。敷地面積は3万2700平方メートル、延床面積52万平方メートルを予定している。
名鉄名古屋駅の線路は現状、上下それぞれ1本ずつ。行き先の分かりづらさに課題があったことから線路数を増やし、方面別のホームを整備する。特に「空港アクセスホーム」を設置することで、中部国際空港への利便性を向上させる。
バリアフリー化も進めるほか、ホームドアの整備や災害に備えたホーム・コンコースの拡張など、安全性の向上にも取り組むという。
再開発に伴い、名鉄百貨店本店は2026年2月28日、名鉄グランドホテルは3月22日、名鉄バスセンターは3月中に営業を終了。バスセンターについては駅周辺に代替機能を確保する。
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