時給7000円、日本にいながら外貨を稼ぐ 円安時代の“海外オンライン秘書”という選択(4/5 ページ)

» 2025年03月27日 08時00分 公開
[薬袋友花里ITmedia]

英語はあくまで“補助的”なスキル。もっと大事なのは……

 もなみんさんが外貨で稼げる仕事を始めたのは、「英語を使って働きたい」という強い思いがあったからだ。しかし、留学やワーキングホリデーの経験はあるものの、実際に仕事として英語を使うことには不安があった。特に、「自分の英語力で、本当に仕事ができるのか」という懸念が大きかったという。

 しかし、実際に仕事をしていく中で気付いたのは、「英語力」はさほど重要ではないということだった。むしろ、クライアントとの円滑なやりとりができる「コミュニケーション力」と、相手のニーズを汲(く)み取って対応する「サポート力」の方が求められていると感じることが多いという。

オンライン秘書や翻訳など、多くの仕事が探せるUpwork(出典:Upworkの公式サイト)

 もちろん、英語ができるに越したことはない。しかし、今は生成AIや自動翻訳を活用すれば、英語力に自信がなくても対応することは可能だ。

 それ以上に、相手の負担を減らすコミュニケーション能力が求められる場面が多い。また、クライアントの困りごとをいち早く察知し、適切にサポートする力こそが、オンライン秘書には求められているという。

 「こうしたスキルは特別なものではなく、会社員として働いてきた中で自然と身に付いたものです。それを生かすだけで、十分に仕事ができるし、喜んでもらえる場面が多いと感じます」(もなみんさん)

 例えば、できるだけ早めに返信することや、業務の進捗(しんちょく)をこまめに報告すること。さらに、クライアントが迷わず返信できるよう回答の選択肢を提示したり、簡潔で分かりやすい文面を意識したりすることで、「コミュニケーションがとりやすい」「この人に任せれば安心」と思ってもらえ、仕事を依頼してもらえることが多いという。

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