横須賀線に武蔵小杉駅が誕生したのは、2010年3月だ。この時には改札の外を経由しての乗り換えも認められていたが、2011年6月にきちんとした通路ができ、改札内のみで乗り換えができるようになった。
武蔵小杉駅の横須賀線・湘南新宿ライン・相鉄・JR直通線のホームができたのは、もともと貨物線だった横須賀線を地域の発展に生かそうと、地元自治体がJR東日本に対して旅客ホームの設置を強く要望したことがきっかけだった。こうして、もともと旅客用ではなかった線路に、横須賀線の武蔵小杉駅ホームと駅舎が作られたのである。その結果、南武線側の改札からは横須賀線の武蔵小杉駅ホームに行くまでに500メートルほど歩かなければならなくなった。
前述の通り、南武線はもともと私鉄の南武鉄道であり、横須賀線はもともと貨物専用の鉄道を旅客化したものだった。そして、東急は駅の移転を繰り返しており、すべての路線が一体となって武蔵小杉駅が作られたわけではない。
そうした歴史的背景から、武蔵小杉駅のホームはそれぞれ離れており、さらには同じJRが運行するはずの南武線と横須賀線のホームですら距離があるのだ。
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