この作戦は大成功し、地方で割拠していたローカルチェーンを次々と撃破したヤマダは、ロードサイドで家電の圧倒的王者になりました。しかし、今や中小型店のライバルはほぼ絶滅し、生き残った競合企業はエディオン、ケーズなど、大型店展開の大手チェーンばかりとなると、勝ったり負けたりの膠着状態となり、ヤマダの家電量販店としての成長余地は事実上消失しました。
加えて、ヤマダの展開しているロードサイドでは、急速な人口減少高齢化で、家電需要は縮小必至ですので、このままでは売り上げは減るばかりです。それがわかっていたヤマダは、かなり前から住宅や家具など隣接業界進出の布石を打っていました。しかし、家電売り上げの減りを補うまでにはいかず、売り上げは伸び悩んでいるのです。
同じ家電量販店でも、大都市駅前に大型店を展開する、いわゆるカメラ系家電量販、ビックカメラ、ヨドバシカメラは、ネット販売なども強化しながら、少しずつ売り上げを伸ばし続けて、かつてははるか先を走っていた、ヤマダの背中が見えてきました。
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