なぜ“アリーナ”に人が集まるのか? 神戸「GLION ARENA」に25万人が訪れた理由(2/6 ページ)

» 2025年06月10日 06時00分 公開

国内最大級の大型ビジョンを設置

 アリーナでは、スピーカーにバスケットボールの本場NBAでも使用されるd&b社製を採用するなど、設備にこだわった。「アーティストやイベント主催者のほか、SNSでも『音が良かった』という声を多くいただいている」と渋谷氏は手応えを語る。

photo 屋内アリーナ国内最大級となる大型ビジョン

 270度を海に囲まれた日本初の立地や、屋内アリーナ国内最大級となる幅24メートル×高さ13メートルの4K LEDビジョンなど、他では体験できない希少性が集客を後押ししたほか、座席を馬蹄型に配置したことによる視認性の良さも、満足度向上につながっている。

 また、大規模アリーナ施設としては、国内初となる「ZEB Ready」認証を取得するなど、省エネ性能の高い、環境に配慮した開発も特徴だ。

photo 座席は馬蹄型に配置

 アリーナの新設により、本拠地とするプロバスケットボールチーム「神戸ストークス」の観客動員も劇的に増加した。2000人を動員できるかどうかという状況が一変。従来の約5倍に達した。4月20日の「鹿児島レブナイズ」戦では、1万62人を動員し、B2リーグ史上最多の観客数を記録をした。

 秋から始まるB2リーグの新シーズンは30試合のホームゲームがあり、1試合当たり平均6000人以上の動員を目標に掲げている。 

photo B2リーグ史上最多記録となる観客動員数を樹立

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