このような成長戦略に加えて、食べログは過去の課題を踏まえて信頼性の向上にも注力している。第三者委員会を設置して外部の有識者を招き、飲食店への評価に対するアルゴリズム変更に妥当性があるか事前に検証する仕組みを構築した。
「当社だけでアルゴリズムを決定しているのではなく、外部の目を通して変更している」と鴻池氏は説明する。これにより、食べログが事業拡大のために恣意(しい)的な操作はできない仕組みになっている。
管理も厳格な体制が敷かれている。社内でアルゴリズムの詳細を把握している人員は、ごく限られており、営業担当者でさえ内容を把握していない。厳重に情報管理を行うことで、外部からの不当な圧力や、内部からの情報漏えいを防止している。
運用面でも透明性の向上を図った。以前は予告なくアルゴリズムが変更され、点数の急激な変動が問題となっていたが、現在は月2回の定期更新とし、変更タイミングを明確にした。また、アルゴリズムの基本的な考え方を説明するページも新設し、運用方針の透明性を高めている。
口コミの誹謗中傷対策にも力を入れており、事実確認できない投稿は削除する一方、根拠のあるネガティブな評価は受け入れることで、レビューの質向上を図っている。
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