では、一部で言われる「食べログ離れ」とは何なのか。鴻池氏は「ユーザーは飲食店探しのシーンごとに複数のツールを使い分けている」と分析する。
近場ですぐに店を探したい時にGoogleマップを使うこともあれば、SNSで見かけた店へ衝動的に行くこともある。一方で、外食の予定が決まっている際の本格的な店選びでは食べログを使うなど、シーンに応じた使い分けが当たり前になったことで、食べログを使わないケースが出てくるのも自然なことといえる。
しかし、店選びの選択肢が増える中でも、食べログの利用率は高い。その背景には、「ワンストップで完結する」という点がある。
外食の予定が決まった後、ユーザーは一般的に「店の候補を探す」「詳細情報や口コミを確認して選ぶ」「予約する」といった順で行動する。こうした一連の流れをひとつのサービス内で完結できる仕組みは多くなく、食べログもその選択肢の一つとなっている。
併用パターンも見られる。筆者自身も、SNSで店を見つけたあとに食べログで詳細情報を確認し、予約を取ったことがある。「詳細情報や他の人の意見も確認したうえで予約したいと考え、最終的に食べログにたどり着く」と鴻池氏は説明する。
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
「牛丼500円時代」の幕開け なぜ吉野家は減速し、すき家が独走したのか
バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング