就職支援事業を展開するジェイック(東京都千代田区)は、50〜59歳の正社員300人を対象に「仕事に対するモチベーション」に関する調査を実施した。その結果、現在の仕事に対し、56.0%(「あまりそう思わない」39.0%、「全くそう思わない」17.0%の計)がモチベーション高く取り組めていないことが分かった。
モチベーション高く働けない理由1位は、管理職、一般社員ともに「50〜60代のキャリアが尊重されていない」(管理職39.7%、一般社員38.0%)だった。管理職と一般社員とで大きく差が出た項目は「働きに対して会社から適切な評価を受けていない」(同36.0%、同26.5%)で、一般職が管理職を9.5ポイント上回った。また「働き方に対して体力が追いつかない」(26.0%、同7.4%)においては、18.6ポイント差があった。
現在の職場で最も果たしたい役割について、管理職は「経験やスキルを生かした的確な業務遂行・改善指揮」(32.0%)が、一般社員は「与えられた業務を確実に遂行すること」(42.7%)が最多となった。
モチベーションを高く働き続けるために会社に求めること1位は、管理職、一般社員ともに「働きやスキルに見合った評価や報酬が得られる制度の導入」(同34.7%、同36.0%)だった。
管理職では「50代社員のスキルや経験が生かせるプロジェクトや業務の提供」(31.3%)、「定年制や役員定年制の廃止」(20.7%)が一般社員よりも多かった。これまでの経験を生かし、組織に貢献したいという意欲がうかがえる。一方、一般社員は「柔軟性の高い働き方の導入」(27.3%)が管理職よりも多く、ライフステージや体力に応じた柔軟な働き方へのニーズが高いことが分かった。
調査は5月23〜24日、50〜59歳の正社員300人(管理職150人、一般社員150人)を対象に、インターネットで実施した。
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