ゼンリン「有人離島カード」がまさかの即完売 推しは“人口9人以下”の島?(5/5 ページ)

» 2025年07月30日 06時00分 公開
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販路の拡大と、シリーズ第2弾の展望

 好調なスタートを切った一方で、課題も見えている。現在の販売チャネルは自社が運営する九州の4店舗と、オンラインショップに限られている。この課題に対応するため、ゼンリンは販路拡大にも乗り出した。

photo 販路の拡大にも着手(画像は筆者撮影)

 まずは、地図と親和性の高い店舗として、地理系のブックカフェ「空想地図」での取り扱いが始まる予定だ。

 今後は、こうした店を起点に、さらに販路を広げていく予定である。担当の高橋さんは「友人同士で開封を楽しんだり、かぶったカードを交換したりと、トレカならではの楽しみ方も広げていきたい」と話している。

photo レアカードの「新城島(あらぐすくじま)」
収録カード一覧

 全体で304ある有人離島のうち、今回カードになったのは70島だけ。まだ234島が残っており、第2弾以降の準備も進められている。さらに、今後は有人離島以外のテーマでも、シリーズとして展開していくことも考えているという。

 カードがきっかけとなって島に興味を持つ人が増え、実際に足を運ぶ人が出てくれば、地域の活性化にもつながるはずだ。1枚のカードが、新しい島との出会いを生み出すかもしれない。

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