ローソンの「2500〜3000円」車中泊、結果は? (4/4 ページ)

» 2025年08月16日 07時00分 公開
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四季を通じた検証を実施

 実証実験の期間は、2026年6月30日までの約1年間を予定している。その狙いについて戸津氏は、「気候や季節ごとの利用シーンの違いを確認するため」と説明する。夏場は冷房が必要だが、冬になれば暖房が課題となる。虫の発生など、季節ごとに異なる問題が起こる可能性もある。

 また、コンビニは24時間営業がメリットである一方、深夜には商品を納品するためのトラックが到着する。現時点では利用者からのクレームはないが、納品作業の音についても今後の課題として注視していく考えだ。

photo 駐車場の空きスペースを活用して展開

 サービスの拡大については「現状では未定」としながらも、戸津氏は条件として「車中泊ニーズのある観光地に加えて、駐車スペースの余裕と近隣に銭湯などお風呂があること」を挙げる。

 今回の実証実験で数字の目標は掲げておらず、利用者、店舗、近隣住民が問題なく使えるかどうかを最重要ポイントとしている。1年間の取り組みを通じて、慎重に判断を下す方針だ。

 ローソンは、店舗の空きスペースを活用する取り組みの一つとして、店内にクレーンゲーム機を設置している(関連記事)。この3年間で852店舗に導入し、車中泊サービス「RVパーク」と同様に、店舗の負担をできるだけ減らしながら、お客の満足度を高めることを目指している。

 今回のRVパークの取り組みも、コンビニにおける新たなビジネスモデルとなるか。

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