先ほどの「ハラスメント相談窓口」からお呼びがかかったその1週間前、実は、こんなことがあったようです。
「何回言わせるんだよ!」
「教えたことは、メモを取って、わからなければ、自分で調べて!」
なかなか仕事を覚えない部下に対して、あなたは、つい声を荒げてしまった……のです。
話題の部下であるRさんは、中途入社で配属されました。対するあなたは、教育係を任されたグループリーダーです。Rさんには、なるべく早く戦力になってほしくて、教育方針に沿って、マニュアルを見せながら丁寧に仕事を教えていました。
他のメンバーもそうですが、この仕事は、1カ月もすれば独り立ちできる、比較的簡単な定型業務です。ところが、半年たっても、まだ、初歩的なことばかりを質問します。マニュアルに書いてある基本動作も全く習得できていません。ミスも連発します。
こうなると、あなた自身が、部下の仕事の二重チェックに回らなければいけなくなり、自分の仕事量が増えます。指導記録を見ると、同じ説明はもう10回を超えています。本日とうとう11回目、我慢の限界で、出た言葉です。しかし、突然のことで、周囲もびっくりしていました。
今、あなたは、ハラスメントを疑われているわけですから、今までやってきたことを「段階的に」説明し、会社にハラスメントでないこと(注意・指導であること)の「理解を求める」必要があります。この説明の「段階性」を雑にしてはいけません。
「ワタシ、一生懸命やったんです!」「おかしいですよ、こんなの!」これだけでは、ダメです。では、どのように説明すればよいのでしょう?
「管理職になりたくない」 優秀な社員が昇進を拒むワケ
「管理職辞退」は悪いこと? 断る際に重要な2つのポイント
指示ナシ組織で中間管理職を救え! 「忙しすぎ問題」の背景に2つの元凶
「管理職じゃないし……」視座が低い部下 リーダーシップを育む3つのポイント
窓際でゲームざんまい……働かない高給取り「ウィンドウズ2000」が存在するワケSpecial
PR注目記事ランキング