どうしてこうなったか、なぜいけなかったかという究明の視点も必要ですが、その論戦になると「お互いを責める」形になりそうです。ここに至るまでのプロセスの説明というより、いま直面している苦境をどう打開するか……に焦点を絞りましょう。
「ありがとう、内容は確認できたよ。じゃ次にどうするかを少し一緒に考えたい」と建設的に状況を確認していきます。こういうタイプの方は「事実」から押さえていくこと、「そこから考えること」に展開していくことが賢明です。
(1)あなた自身の心を立て直しましょう
いま、会社で、自分に求められているのは、「管理職としての主体性」です。「プレイヤーとしての主体性」ではありません。ですので、上司は、現場の全ての仕事に熟練している必要はありません。「上司はいつも優れている必要はない、ITが使いこなせなくても問題はない」という開き直りです。
同時に、上司は、何でも知っていなければいけない、という考えからも、脱却する必要があります。自らのマネジメント像を明確にしましょう。自分は何ができて、何ができないのか。自分は何もかも知っているわけではないという謙虚さを示すのも一考です。でも、プライドは捨てないで、それを起点に行動を起こすようにしてみてください。
(2)ロジック型の境界線を引く
(3)役割遂行型の境界線を引く
上司としての権限と責任を明確にし、部下に対して立場を示すことで無用な対立を避けましょう。
(4)逸脱を指摘する
「給料の話云々は、いま違うでしょう」と堂々と反論してください。失礼な言動を諌めるべきでしょう。愛想笑いや、その場しのぎの言葉で逃げないことです。
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