――ハラスメントを防止するために、これからの上司や組織が行うべき取り組みはありますか?
今の若い世代は、これまでの「指導の常識」になじまない価値観を持っていることが多いです。だからこそ、上司自身が変化を恐れず、自分のやり方を見直していく姿勢が求められます。
ハラスメントを防ぐには、ルール整備だけでなく、「文化づくり」が欠かせません。誰もが安心して働ける職場にするために、日々のコミュニケーションの中で「尊重」や「対話」を大切にする。その積み重ねが、組織全体の信頼性や魅力を高めていくと信じています。
村嵜 要(むらさき・かなめ)
ハラスメント専門家、日本ハラスメント協会代表理事。今話題のハラスメントをテレビの報道番組で解説。NHK『サタデーウオッチ9』、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』等に出演歴あり。『朝日新聞SDGs ACTION!』に解説記事を寄稿。協会では100万人を超えるビジネスパーソンのハラスメント外部相談窓口を統括。主催する『ハラスメント対策認定アドバイザー資格講座』は延べ500人以上が資格を取得している。
著書(共著)に高等学校家庭科の副教材『生活デザインガイド2024』(大修館書店)。
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