報告書には、OECD(経済協力開発機構)のデータをもとにして、主要31カ国の管理職の指導力を比較したグラフがある。それを見ると、日本の中間管理職は「説得や感化」「他人の業務計画」「自分の業務計画」という能力が31カ国平均に比べてガクンと落ち込む。
そして報告書では「問題意識」として赤字・強調線付きでこうまとめられている。
「日本の管理職の指導力は海外に比べて低い」
実はこれが「フキハラ」の元凶である可能性が高い。順を追って説明していこう。
日本の中間管理職は、やる気のない部下や、なぜこんな仕事をしなくてはいけないのか迷う部下に対して、「説得」や「感化」する能力が際立って低い。コミュニケーションによって部下のモチベーションを高めたり、チームへの忠誠心を刺激したりするのが苦手なのだ。
そこに加えて、自分や部下のスケジュール管理も得意ではない。「この前頼んだあれ、やっといてくれた?」「え? 何でしたっけ?」のような感じで、業務計画を適切に管理できないのである。
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