そんなグダグダなマネジメントでは当然、仕事はうまくいくわけがない。思うような「成果」が出ないので、中間管理職はかなり追い詰められてしまう。しかし、だからといって、この状況を改善するための指導力を持ち合わせていない。
そうなると、この中間管理職のメンタルはどうなるかというと「中2病」になる。能力もないのに、こうあるべきだという理想はやたら高いので、そのあまりのギャップに苦しみ、傷つき、誰かに八つ当たりしてしまうのである。
ここまで言えばもうお分かりだろう。これこそが「不機嫌ハラスメント」の正体だ。
部下を指導する力がないので、とにかく自分は今の結果に不満で、部下の働きぶりも納得していないことを「態度」で全力でアピールしていく。つまり、能力不足を「不機嫌」でカバーしている形だ。
なぜそんな発想になってしまうのかというと、この中間管理職も平社員だったときに、かつての上司からそのような対応を受けてきたからだ。要するに日本の管理職の能力の低さというのは、日本型組織の中で延々と世代間で連鎖してきたものだ。
先ほど、「日本の管理職の指導力は海外に比べて低い」ということを指摘したが、冷静に考えてみれば、管理職の指導力が低いのは、その管理職が指導力を身に付けるように育てられていないからではないか。
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