外食大手のプレナスは、持ち帰り弁当の「ほっともっと」、定食レストランの「やよい軒」、しゃぶしゃぶと本格飲茶の「MKレストラン」を国内に2810店舗、海外8カ国・地域に252店舗、計3062店舗を展開する(2025年6月末時点)。現状の海外売上比率は約5%で、右肩上がりに伸長しているという。
主力は「ほっともっと」と「やよい軒」の2ブランドだ。特に「ほっともっと」は国内2400店舗を展開しており、国内トップクラスの店舗数を誇る。参考までに、牛丼チェーン店で最も多い「すき家」は約2000店舗だ。さらに、外食企業で定食カテゴリーを展開する企業は少なく、これらがプレナスの強みだと三好氏は話す。
「2ブランドの共通点は、ほとんどのメニューを店内で調理していることです。注文を受けた後に、できるだけ短時間で高品質、かつ多様な食事を提供するノウハウこそ、当社の最大の強みだと考えています。
一方で、トップランクに位置する外食企業のなかで、麺業態を持っていないのは、寿司を中心とする企業を除けば当社くらいでした。麺業態は検討すべきカテゴリーだという認識があったところに、大西益央さんとのご縁があり、ラーメン事業への参入を決めました」
大西氏は、米国・ボストンで行列のできるラーメン店「ツルメン・デービス」を作り上げ、一躍有名になった。先月終了した万博では、ケンミン食品と一緒に「GF(グルテンフリー)ラーメン」を提供する「GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店」を出店。開催期間中の184日間で6.6万杯以上の「GFラーメン」を売り、成功を収めたという。
「海外でラーメン店が増えている状況を見れば、海外でのさらなる市場拡大は疑いようがありません。ただ、日本式のラーメン店がどんどん展開されていくなかで、際立つ存在になるのは難しい。そこで、ラーメンにおける引き出しが多い大西さんと一緒に、記憶に残るような一杯を作りたいと考えました」
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