米国1号店は、2024年10月にワシントン州シアトルのフリーモントに開業した。店内は日本の一般的なラーメン店とはイメージが異なり、レストランのような内装だ。カウンター席とテーブル席があり、複数人でも来店しやすい設計になっている。
立地の選定にいたっては、全米の人口や所得の分布のほか、大企業の本社数と各社の年収などを細かく分析。その結果、注目したのがAmazonやMicrosoftなど巨大企業の本社が集積するシアトルだった。
「非常に高所得な方が多く住んでいるエリアです。加えて、新しいものにチャレンジする好奇心が強く、グルメにもこだわりがある方が多く、職人が作り出す味わいの魅力を分かっていただけるのではないかなと思いました。フリーモントは、最もにぎわっているエリアから車で15分ほどに位置する都市です」
現地の人に喜ばれる店を目指しているというが、開業から1年が経過した現在、どんな反響を得られているのか。
「目標とする1日当たりの売り上げは、達成できています。Googleのレビューも割と高い評価をいただいていて、時々YouTuberのような方がレビューしているのも見かけますね。驚いたのはシーズンによる売り上げの上下が大きいことで、寒くなるこれからの季節は来客数が増えるだろうと予想しています」
Google マップの評価は「4.7」と高く、レビューは賛否両論あるものの味わいや接客を評価する声が目立つ。時に行列ができることもあるそうだ。住宅地ということもあり客層は現地在住者がほとんどで、平日は同僚や友人と訪れる人が多く、週末は子どもを含む家族連れが増える。
日本のラーメン店よりもゆっくり滞在する傾向があり、最初はドリンクやサイドディッシュを楽しみ、その後にラーメンを食べる人が多いという。「日本でいう『鍋料理』のようなイメージなのかもしれません」(三好氏)
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