ラーメン事業での海外展開にあたり、掲げたコンセプトは「全て店内で手作りのラーメン」。積み上げてきた店内調理のノウハウを生かし、他社が真似しづらいビジネスモデルを構築しようと考えたわけだ。
「店内調理でなくても、おいしいラーメンを作ることはできます。ただ、実際に職人が手間をかけて店内で手作りすると、食べた後の印象をこれほど左右するのだと驚きがありました。記憶に残るラーメンと、そうでないラーメンの違いは、こういったこだわりの差にあるのではないかと思いました」
また、店内で手作りすることで、日々の改善をしやすい利点もある。茅場町に開業した総本店では、小麦の種類や製法などスピーディーに改善を重ねているという。
「総本店は、当社の事業所や『ほっともっと』、『やよい軒』の店舗があるビルの1階にあります。まず自社の目が届くところで運営をしてみようという目的で出店していて、職人を育成する場としても機能しています。ここでトライアンドエラーを重ねて得た知見を、米国の店舗でも共有しています」
看板メニューとして開発したのは「鶏白湯ラーメン」だ。海外では、とんこつラーメン店が多いもののムスリムの人々は食べられない。世界中で受け入れられやすく、とんこつに劣らない満足感を得られる食材は「鶏」ではないかと考えたという。
国産地鶏の丸鶏やガラなどをじっくり店舗で炊き上げて旨味を引き出したスープに、国産小麦を使用した自家製麺を合わせ、店内仕込みのチャーシューなどを添えた。価格は国内では1杯1000〜1500円ほど。米国では1杯3000円前後で、現地のラーメン店と同程度だ。
ただ、作り方は同じでも、国内と米国のラーメンでは使用している鶏や小麦粉の種類が異なり、水も違う。鶏は在庫や物流の課題があるため同種類が使えず、小麦は米国の気候に合った現地で好まれている種類を使用しているそうだ。そのため、同じメニューでも味わいは微妙に異なるという。
また、米国では「スパイシーな風味」が好まれることから、辛味を加えたものやトリュフをトッピングしたもの、グルテンフリーラーメンも用意。「唐揚げ」や「枝豆」といったサイドメニューも提供している。
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
「ちくわ弁当」もOK? ほっかほっか亭が仕掛ける“自分だけの弁当”、どんな効果があった?
令和のクレープは“パリパリ”が主流? 第3次ブームを専門店に聞いたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング