今回、ビジネスモデルの転換に踏み切った背景には、「レッド」にはイベントでも企業コラボでも十分な人気がある、という事情がある。レッドをなくす必要はまったくないどころか、キャラクター性をさらに尖らせれば、ウルトラマンや仮面ライダーのように“単体ヒーロー”としての地位を確立できる可能性すらあるのだ。
そうなると、新たなシリーズでやるべきことはひとつしかない。「レッド」の活躍や魅力を結果として薄めてしまっていたブルー、グリーンなど他メンバーには残念ながら「退場」していただくのである。
「PROJECT R.E.D.」というのが、実はスーパー戦隊シリーズにおける「大規模リストラ」だと考えているのは、これが理由だ。
さて、すさまじい人口減少によって、これまで先延ばしにしてきた「人員整理」や「効率化」を余儀なくされるスーパー戦隊シリーズの姿は、そのまま日本企業に重なるので、暗い気持ちになってしまったビジネスパーソンも多いだろう。
そこで最後に、気分を変えて東映やバンダイが仕掛ける新たな「赤いヒーロー」がどのような形で企業コラボをして、社会の人気を獲得していくのか、筆者の独断と偏見で予想したい。
まず、前例のある東京タワーとのコラボは高い確率であるだろう。ご存じの方も多いだろうが、実は東京タワーには「RED° TOKYO TOWER」というデジタルアミューズメントパークがあり、日本初のVRライドなどもある。来年放映される「ギャバン」も宇宙を舞台にしたSFもののようなので、コラボの相性は悪くない。
次に考えられるのは、「赤」をブランドカラーとしたユニクロや日清食品など有名企業とのコラボだ。例えば、マクドナルドだ。「ハッピーセット」でスーパー戦隊シリーズを扱ってきたので、今回放送される『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』のおもちゃも扱われる可能性がある。
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