ご存じのように、スーパー戦隊シリーズは主人公でリーダー的存在のレッドを中心に、ブルー、グリーン、イエロー、ピンク、さらに近年では白、黒、パープルなどさまざまなイメージカラーを持つ仲間たちがいる。
そういう「5人が協力するチーム戦」こそが『秘密戦隊ゴレンジャー』から連綿と続くスーパー戦隊シリーズ最大の特徴であり、ビジネスモデル的な強さでもあった。例えば、おもちゃにしても5人分買わなくてはいけないし、それぞれの武器や搭乗するメカも集めなくてはいけないので、単体ヒーローものと比べて親の出費は単純計算で5倍になる。
ただ、少子化で子どもの数も激減し、もはやそういう「チーム買い」の効果も薄れてしまった。そこで、最も子どもたちに人気があって、最もグッズが売れる「レッド」だけで勝負していこうと、残りのメンバーをリストラした――というのがスーパー戦隊シリーズ終了の「本当の狙い」ではないか。
なぜ筆者がそう思うのかというと、スーパー戦隊シリーズに代わって、東映が新たに始める特撮シリーズの名が「PROJECT R.E.D.」だからだ。
「超次元英雄譚」の英訳【Records of Extraordinary Dimensions】の頭文字を取ってつけられたこの【PROJECT R.E.D.】は、その名の通り、“赤いヒーロー”が活躍する新たな特撮映像シリーズです。(東映のプレスリリース)
そんな「赤いヒーロー」の第1弾として2026年から放映されるのは、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』である。この響きを耳にして50代のおじさんたちのテンションは、爆上がりしただろう。
ただ、これは1982年に放送され、海外ファンも多い『宇宙刑事ギャバン』とはまったく別モノだという。確かに、われわれがイメージするギャバンは「コンバットスーツ」という銀色に輝くメカニカルな外観だったが、東映の公式Webサイトに掲載されたビジュアルでは赤いスーツに身を包んでいる。
つまり、これは過去の人気作品をリブートすることによって、ジリ貧だったスーパー戦隊シリーズの中から「赤いヒーロー」だけでもピックアップして再生していくという東映・バンダイ側のチャレンジと見ることもできるのではないか。
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のか
「ディズニー離れ」のうわさは本当か 入園者2700万人と売上のギャップ
『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング