また、AIを主力事業に抱える企業のほか、SIerやITコンサル企業では採用を拡大する動きが見られます。その背景には、AIでは代替できない人間の判断や調整の需要があります。
AIの導入自体は容易になりましたが、「どこに適用し、どのように運用すれば経営課題を解決できるのか」が整理されないままプロジェクトが迷走するケースは少なくありません。
この課題を解決するのが、PMOやプロジェクトマネージャー、実行支援コンサルです。AIの知識だけでなく、現場の理解と戦略構築力を兼ね備えた人材は依然として不足しています。
金融・公共・製造などの領域では、法制度、セキュリティ、監査要件といった制約が強く、AIだけで判断できる範囲は限られます。特に金融機関の勘定系システムでは、わずかなロジック変更が法令対応に影響するため、人の慎重な判断が必要とされています。
AIの誤出力や精度の揺らぎを管理し、業務に安全に組み込むには、人による検証・監査工程が不可欠です。AI品質保証という新たなサービス領域も立ち上がり、この分野での人材採用が加速しています。
「AIに代替されないスキル」を持つエンジニアを見抜く方法は? 必ず聞くべき「6つの質問」
「スキル」だけでは見抜けない、“デキるPM”をどう選ぶか 企業が実践すべき5つの評価手法
「とりあえず出社」だけを押し付けていないか? “出社回帰”成功企業が実践する3つの共通点
エンジニア「35歳定年説」はもう古い 引っ張りだこのミドル・シニア層に共通するスキルとは?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング