IT業界を含む各産業で問題視される、3社以上に跨(またが)る「過重下請け構造」の実態について、PE-BANK(東京都港区)は調査結果を発表した。調査は、全国のITシステムについて外部に発注した経験のある企業担当者と全国のITフリーランスエンジニアを対象に実施した。
企業担当者に発注先の体制に何社が関わっているか尋ねたところ、23.0%が「把握していない」(「全く把握していない」「あまり把握していない」の合計)と回答した。
発注先が「3社以上の下請け構造」になっていた経験については、「ある」(「頻繁にある」「何度かある」「ほとんどないが経験はある」の合計)が88.0%に上った。
発注先が下請け構造になっていた場合どのように感じるか尋ねたところ、「品質担保への不安」(64.5%)が最も多かった。以降「適正価格なのか不安」(50.5%)、「コミュニケーションが複雑になる」(49.5%)と続いた。
発注先が過重下請け構造になっていた場合、提示された金額に対して不信感を「感じる」(「感じる」「どちらかとえば感じる」の合計)は82.0%に上った。
一方、正確かつ内訳が明確な見積説明を受けられる場合、過重下請け構造になっていても安心して任せたいという意見が69.0%に上った。見積開示されれば理解を示すこと分かった。
長く付き合いたい発注先の特徴のトップは「見積が正確・透明」(73.0%)で、「業務範囲が明確」(57.0%)、「コミュニケーションが迅速」(56.0%)と続いた。
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