若年層のグローバル人材育成に向けて、日本政府も力を入れているのが、高校生の海外留学だ。【前編】に引き続き、留学エージェントであるアットワールドの上田顕社長に話を聞いた。
留学によって得られるものとして挙げられるのが「語学力」だが、上田社長によれば、メリットはそれだけにとどまらない。帰国した生徒たちに共通するのは「プレゼンテーション能力」「コミュニケーション力」、そして「明確なキャリアビジョン」だという。
「海外の授業は、日本の高校のように全員が同じ制服を着て、同じ時間割で受けるスタイルとは全く違います。大学のように自分で科目を選び、時間割を組む。ドラム専門の音楽の授業があったり、トレーニングに特化した体育の授業があったりと、自律的な学びが求められる環境です。セミナーで留学経験者に登壇してもらうと、全員が明確なビジョンを持っています。海外ではキャリア設計や特定の問題について深く考える授業があり、ディスカッション中心の学びが日常的に行われていることが影響しているのでしょう」(上田社長)
進学面でのメリットも大きい。総合型選抜(AO入試)や帰国子女枠での大学進学において、留学経験は大きな強みとなる。また、グローバル人材の重要性が叫ばれる昨今、企業側が大学生にも高いスキルを求める風潮が強まっている。
例えば、東北大学は2050年までに一般入試を廃止し、全面的にAO入試に移行する方針を発表。主な目的は、国際競争力のある人材育成だとしている。
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