「どんな資格を取るといいかは、自分の目標によるということ、よく分かりました。それでは、どんな目標を持ったとき、どの資格が有効か、それが分かる対応表のようなものはありますか?」
この世界を効率的に生きる上で有効な知識が欲しい――なんと合理的で秀逸な質問。確かにそんな対応表があれば、人生をより効率的に設計できるだろう。多くの“大人”は、こんな質問をされたら苦笑いしてみせるのだろうが、僕は感心した。
が、いつまでも感心している場合じゃない。そのとき明確に感じたことがある。それがこれだ。
今の若者の多くは、この世界を効率的に生きる上で有効なテンプレートを一つでも多く欲しがる。
僕は、この考えこそ「タイパ志向」と呼ぶにふさわしいと思う。
「非効率は避けるべきものであり、逆に効率化できる知識があるのなら、いち早く(少なくとも周りに遅れることなく)手に入れるべき」
コスパ、タイパという言葉が若者を描写するワードとして広まっているが、こと仕事に対するタイパ志向とは、こういう考えのことを言うのだと思う。そして、10年前に高校生だったこのタイパ志向の若者は今、20代の社会人となって読者の皆さんの前にいる。
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