この記事は、『頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方』(橋本大也著、かんき出版)に掲載された内容に、かんき出版による加筆と、ITmedia ビジネスオンラインによる編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
データを分析してグラフを作り、長文のレポートを作成する……。こんな手間のかかる作業も、生成AIを使えばあっという間に完了します。
プロンプト・エンジニアリングに詳しい橋本大也氏に、具体的なプロンプト(指示)の例とともに解説してもらいます。
ChatGPTはデータを分析できるだけでなく、その結果を説明する長文のレポートを書くことができます。
これは、分析するだけのExcelとの大きな違いです。ここでは日本におけるテレビの視聴率のヒストリカルデータを分析して、テレビの見られ方の変遷を解説するレポートに仕上げてみます。
日本のテレビの代表局としてNHK、その人気番組であるNHK紅白歌合戦と大河ドラマの視聴率データを準備しました。
「NHK紅白歌合戦 視聴率データ」「NHK大河ドラマ 視聴率データ」とGoogleで検索すればすぐにWeb上の表が見つかります。これらの表をコピー&ペーストでExcelに入れてCSVデータとして保存しました。
データ分析プロジェクトでは、データを分析し、きれいにすることに手間がかかるものです。
今回のデータには欠損値や異常値はないのですが、紅白歌合戦のデータで分析するのに少し厄介な点が見つかりました。
1962年から2023年までの視聴率データがあるのですが、1989年以降に番組前半を第1部、後半を第2部として、1回の放送につき2つの視聴率が記録されているのです。グラフを描かせるときに問題になります。
そこで次のような指示を与えました。
紅白歌合戦の関東の視聴率で1部と2部がある年は、1部と2部の平均を視聴率とします
そして、日本語でグラフを作る際の文字化け対策として日本語フォントをアップロードし、以下のプロンプトを入力しました。
今後グラフを作成するときにはこの日本語フォントを利用する
すると、まだグラフ作成は指示していなかったのですが、察してくれたのでしょう。こんなグラフが表示されました。
1960年代には80%もあった視聴率が80年代後半に大きく落ち込み、その後も低落傾向にあることが分かります。
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