日本ではあまり馴染みがないが、海外では政治家や企業が自分に有利な情報操作を行うことを「スピンコントロール」と呼ぶ。企業戦略には実はこの「スピン」という視点が欠かすことができない。
本連載では、私たちが普段何気なく接している経済情報、企業のプロモーション、PRにいったいどのような狙いがあり、緻密な戦略があるのかという「スピン」をひも解いていきたい。
「売り上げトップ」「シェアNo.1」「顧客満足度第1位」「モンドセレクション金賞受賞」「あのマツコ・デラックスさんも絶賛」……人はこのような「うたい文句」に弱い。
「こっちがいいかな」「いやいや、あっちのほうがうまそうだな」などと迷っているとき、一方でこうした「うたい文句」が掲げてあると、そちらを手に取ってしまう人も多いのではないか。
もちろん、それも立派な企業努力であるし、無数にある商品やサービスの中から最適なモノを選ぶうえで役に立つ。あまり深く考えることなく「へえ、そうなんだ」と素直に受け止めている人も多いのではないか。
ただ、ビジネスパーソンの場合、ちょっと視点を変えてこのような「うたい文句」をさまざまな角度から分析してみてもいいかもしれない。
なぜそのような「うたい文句」を掲げているのか。その表現を選んだ背景には、どのような狙いがあるのかを深く考えていくことは、自分自身のビジネスにもきっと役立つはずだ。
例えば、スーパーでよく手に取る「冷凍餃子」にも、学ぶべき点がある。
この分野の「うたい文句」と聞いて、真っ先に頭に浮かぶのは味の素冷凍食品(以下、味の素)の「ギョーザ」だろう。パッケージに大きく掲げられた「ギョーザ売上日本一!」という文字が、強く印象に残っている人も多いはずだ。実際、そのようなCMも放映されていたので、ご覧になった方もいるはずだ。
しかし、最近この「うたい文句」がパッケージから消えていた。そして、2026年2月に発売されるリニューアル商品では、こんな「うたい文句」が登場した。それは「28年連続売上No.1」――。
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