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メガネ店の“待たせすぎ”問題、どう改善? OWNDAYSの「接客を減らすのに、満足度は上げる」DX特集「AI時代の全社横断DX」(1/3 ページ)

» 2026年01月15日 07時00分 公開
[中根ほづ美ITmedia]

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「全社員AIワーカー化」を通じた業務効率化と生産性向上の取り組み

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 「似合うフレームが見つからない」「視力測定の順番待ちが長い」「受け取るためだけにまた並ぶ」――。メガネ新調時に誰もが一度は抱くそんな小さなストレスを、テクノロジーが解消し始めている。

 国内外でメガネやサングラスの製造販売を手掛けるOWNDAYS(オンデーズ、東京都品川区)は、こうした「待ち時間」を当たり前にしないため、店舗での接客をDXにより効率化し、顧客体験の向上に取り組んでいる。2025年12月26日には、国内3店舗目の旗艦店として新宿東口店をオープン。同店には、同社がこれまで培ってきた技術を結集させた。

 人手不足の時代に、いかにして顧客満足度を引き上げるのか。店舗DXの最前線に迫った。

photo01 2025年12月26日にオープンした「新宿東口店」(提供:OWNDAYS、以下同)

人手不足を解消するDX、どこから始めた?

 来店客を待たせてしまう背景には、通常の接客に加えて、視力測定やレンズの加工など、メガネ店特有の複雑な業務工程がある。これらの業務に限られたスタッフ数で対応するため、一度に多くの人が訪れた場合や、アクシデントで手間取った場合、体験価値を下げる恐れがある。

 店舗でより快適な購入体験を提供するため、同社は2022年、遠隔で視力を測定する「リモート視力測定」の導入を機に店舗DXの取り組みを本格的に始動した。

 「視力測定は、お客さま一人当たり5〜15分ほどの時間がかかる場合が多いです。スタッフが測定すると、その間は他のお客さまの対応ができないことになり、お待たしてしまうのが課題でした」と広報・ PRマネージャーの重村真実氏。

photo02 リモート視力測定の様子

 リモート視力測定では、本部のコントロールセンターと店舗をオンラインでつなぎ、専門スタッフが遠隔から測定する。日々13〜16人の専任スタッフがシフト制で勤務し、1日当たり合計350〜450件ほどの測定に対応している。

 現在はリモート視力測定のほか、音声に従って顧客が機械を操作する「セルフ視力測定機」も導入。対人での測定、リモート視力測定、セルフ視力測定機の3つの方法を店舗の状況に応じて使い分けることで、効率化を図っている。2025年10月時点で全体の約43%が非対人での測定だという。

 リモート視力測定のメリットは店舗業務の効率化だけではない。導入以前は3カ月に1度ほど、本社に集まっていた測定の研修をリモートで実施できるようになり、スタッフの育成においても役立っている。

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