「せっかくの心温まる美談を、金もうけの話にするなんて最低だ!」というお叱りが飛んできそうだが、この動画によって、IKEAのぬいぐるみがバカ売れしたのは動かし難い事実だ。2月23日時点で、日本国内のIKEA全店で在庫切れとなり、オンラインストアでも品切れとなっている。米ニューヨーク・タイムズによれば、韓国や米国でもかなり売れているという。
千葉県の市川市動植物園側にも恩恵があり、パンチくん見たさに入場者数が前年比の2倍を超える日もあり、2月23日には午後3時に入場規制を行うなど、うれしい悲鳴が上がっている。
このような経済効果を、ぬいぐるみビジネスに関わる人々が無視できるはずがない。しかも今回のブレークは、従来の“セレブ発信型”とはまったく異なる経路で拡散した。
分かりやすい例が、2025年に世界中で人気となった中国発のぬいぐるみ「ラブブ(LABUBU)」だ。製造販売元の「POP MART(ポップマート)」によると、2025年の年間販売数は「ラブブ」だけでも1億個を超えたという。シリーズ全体では計4億個以上を売り上げ、同社は世界で1万人以上の従業員を抱えるグローバル企業に成長した。
では、なぜ「ラブブ」はここまで世界的な大人気になったのか。身もふたもないことを言ってしまうと、世界的セレブが愛用していることをSNSに投稿したことがきっかけだ。
BLACKPINKのリサ(28)が私物のバッグに付けてSNSに投稿したことがきっかけで、世界中で大ブレーク。その勢いはハリウッド界隈にも広がり、レディー・ガガ(39)やリアーナ(37)などの人気セレブに、デザイナーのマーク・ジェイコブス(62)などファッショニスタたちがこぞってバッグのチャームに付けているところがパパラッチされている(2025年8月14日 SPUR)
いわゆるインフルエンサーマーケティングが、ぬいぐるみをブレークさせる王道パターンである。「ラブブ」のブームと入れ替わるように、日本の「モンチッチ」もタイや韓国、中国などでブレークしたが、これもきっかけはセレブによるSNS投稿だった。
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