ラーメンは炎上、立ち食いそばは支持 二重価格・対応の差を分ける境界線はどこか(1/4 ページ)

» 2026年02月27日 07時30分 公開
[城戸譲ITmedia]

 このところ、外国人観光客とそれ以外の料金に差を付ける、いわゆる「二重価格」をめぐる炎上が相次いでいる。

 なぜ、ここまで燃え上がるのか、その構造と回避策を探ると、「価格に対する顧客の価値観」が見えてきた。

広がる「二重価格」 世界遺産にラーメンに遊園地

 1月に大阪市内のラーメン店「王道家直系 我道家 OSAKA本店」での二重価格が問題視された。この店の券売機は、表示を日本語と外国語で切り替えられ、日本語の画面では1000円台の商品がラインアップされているが、外国語版では2000円台のラーメンが並んでいる。

 店主はこの価格差について、商品の仕様が異なることを理由とし、券売機にもその旨を書いているため、「外国人価格を設定しているわけでも、外国人差別でもない」と説明している。

 ただ、この件が話題になる前後に、中国人客が店内トラブルを起こしたとして、今後は中国人客について出入禁止にする方針をSNSで示していたことから、排外的な考えからの差別化ではないかと批判を浴びた。

二重価格が問題視された大阪市内のラーメン店のYouTube

 国宝で世界遺産の姫路城(兵庫県姫路市)でも、入場料の二重価格化が進められている。姫路市長はかつて、外国人観光客のみを値上げ対象とする可能性を示唆していたが、その後に見送り、「市民以外」に着地した。3月1日以降、市民は1000円、市民以外は2500円となる予定だ。

 姫路城では断念したが、海外観光客向けのインバウンド料金を設定している観光施設は、すでに日本国内にも存在している。2025年7月に開業したテーマパーク「ジャングリア沖縄」では、“日本在住者”を判断基準として、1日パスに6930円と8800円の価格差を設定している。公式Webサイトには「ご購入の際には、日本在住の住所、電話番号の登録が必要」と書かれている。

ジャングリア沖縄も1日パスに二重価格を適用している(画像:ジャングリア沖縄公式Webサイトより)
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