取材の場で、入社2年目のUXデザインエンジニア、田村義希氏がデモを披露した。音声で「吉岡さんに3000円送って」と指示すると、AIが登録済みの振込先から該当する人物を検索し、金額をセットした確認画面を自動生成する。利用者が「はい」と答えれば振込は完了する。パスワードなどの追加入力は不要だ。
「田村くんに1000円、吉岡さんに2000円振り込んで」といった複数先への同時送金にも対応する。従来の振込操作は、ボタンをタップし、送金先を選び、金額を入力し、確認画面に進んで実行するという5〜6ステップが必要だった。田村氏は社内テストを始めた12月以降、振込はすべてこの機能で済ませているという。「便利だから、どうしても楽な方に流れてしまう」。
画像認識を使った振込にも対応した。請求書の写真やPDFのキャプチャをAIに読み込ませると、振込先と金額を自動で判別し、そのまま送金手続きに進める。
もう一つの柱がデビットカード明細のAI分析である。「先月の家計診断をお願いします」と入力すると、デビットカードの利用履歴をカテゴリごとに集計し、前年同月との比較や、カテゴリ内の店舗別推移をグラフで表示する。カテゴリ分類には生成AIを活用している。加盟店のデータベースからルールベースで振り分けるのではなく、加盟店名をAIが「これは外食」「これはコンビニ」と言葉として判断し、自動で仕分ける仕組みだ。
地味だが同社が重視しているのが、各種手続きへのナビゲート機能だ。「住所が変わったんだけど」と入力すれば、住所変更の手続き画面へのリンクボタンがチャット上に表示される。従来のFAQは「アプリを起動してメニューから何々を探してください」と動線を説明するのが精いっぱいだった。NEOBANK aiは100以上のサービスについて、手続き画面に直接誘導できる。「入り口さえ分かれば何とかなるという人がほとんど。そこまで連れていってあげる機能だ」と関氏は話す。
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