お蔵入りから逆転ヒット! 出荷枚数1500万枚突破、「ボンボンドロップシール」人気の秘密とは?(2/5 ページ)

» 2026年03月04日 05時00分 公開
[米倉志保ITmedia]

小学生向けに開発 「新しいかわいい」を目指す

 開発が始まったのは発売の約半年前。子ども向けの「新しいかわいいシール」として企画された。

 シール帳や持ち物に貼って、デコレーションしてもらう意図はあったが、大人層の支持は想定外だったという。倉掛氏は「弊社でもシール帳を作り続けてきたので、シール交換の文化自体は以前から認識していたが、ブームを狙ってヒット商品を作ろうという意図はなかった」と話す。

 ボンボンドロップシールの特徴は、立体感と透明感だ。シールの表面が樹脂で固められており、ぷっくりとした立体感で光にかざすとキラキラと輝く。

ぷっくりとした立体感が特徴(編集部撮影、以下同)

 通常、シールの印刷は1回で済ませることが多いが、この商品ではシールの底面と表面の2カ所に「二層印刷」を施し、その間に樹脂を流し込むことで奥行き感を表現した。

 「キャラクターの商品だったら表面に顔を印刷して、底面に着ている洋服を印刷したり、飲み物モチーフだったら表面にグラスやジュースを印刷して、底面に氷を印刷したりという風に、立体感にこだわった」という。

 樹脂を流し込むと下地の絵柄が膨張して見えるため、完成形を逆算しながらデザインする必要があった。工場とのやりとりや試作のやり直しを重ね、通常のシール以上に調整に時間をかけたという。

 パッケージにも工夫を凝らした。通常のシールのように平たいビニールの袋に入れるのではなく、おもちゃや化粧品が入っているような「ブリスターパッケージ」(プラスチックの立体的なケース)に入れた。シールは最大6ミリの厚みがあるため、パッケージも立体的にすることで「キラキラしたシールがよりかわいく、価値あるものに見えるようにした」そうだ。

立体的なパッケージに入れた

【2026年3月5日午前11時50分 シールの厚みについて一部訂正いたしました】

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