取材中、売り場の入り口で大きく展開されていた、とあるコーナーが目に留まった。吉本興業に所属するお笑い芸人「アイパー滝沢」さんの作品が多数展示され、彼が執筆した書籍『アイパー滝沢の ポゥシェット編み物道 』(日東書院本社)や「材料キット」が売られていた(作品展示は2月末で終了)。
「アイパー滝沢さんは、おにぎりやカクレクマノミ(オレンジ色の体に白い縞が入った小型の海水魚)のポシェットなど一風変わった作品が特徴で、高い人気を得ています。先日、ご本人を招いたワークショップを当店で開催したところ、約100人が参加しました。アイパーさんの作品が作れる材料キットも非常に売れています」(齋藤氏)
客層は30〜50代の女性が多く、子ども用に編む人も多かったという。2025年12月に発売されたアイパーさんの書籍は、情報解禁日にAmazon、楽天ブックスの手芸カテゴリーで1位を獲得。発売日に重版が決まるほどの反響だったそうだ。
「編み物男子」として、活躍の場を広げる人はほかにもいる。Instagramで4万人のフォロワーを持つニット作家のNagi's Knits 凪さんは、約3年前から独学で編み物を始め、ニット作家と会社員の二足のわらじで活動中だ。クチュリエとのコラボや日本橋三越本店で開催された「三越手芸」でのワークショップのほか、「編み会」などのイベントも多数行っている。
俳優の上山蓮太郎さんも、「編み物男子の日常」を発信して人気を得ている。YouTubeに1.1万人、Instagramに4.1万人のフォロワーがおり、手芸関連メディアでの露出を増やしている。自身が制作したあみぐるみ「あみたろうくん」(8500円、30体限定)を2025年12月13日に販売したところ、現時点で完売している。Instagramでは「2025年は編み物の1年だった」と自身の活動を振り返っている。
齋藤氏は「オカダヤの毛糸売り場にも、編み物にハマっている男性社員がいる」と明かした。「かれこれ30年ほど編み物を趣味として続けているそうです。編み物には『計算の要素』があって理系男性がハマりやすいのかもしれません。最近は、20〜60代までの幅広い年齢層の男性が来店されます」(齋藤氏)
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