インスタントカメラといえば、富士フイルムの「チェキ」(正式名称は「INSTAX<インスタックス> “チェキ”」)を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、ポラロイドもインスタントカメラの代名詞として知られ、チェキ以上に長い歴史を持つ。
1937年に米国で創業し、1947年には世界初のインスタントカメラを発表。インスタント写真のムーブメントを作り、事業成長を遂げてきた。しかし、デジタル写真の普及により2001年に経営破綻。新生ポラロイドとして再出発したものの、2008年には親会社の不祥事により、再び経営破綻に追い込まれた。
同年にフィルムの製造も終了するが、有志が立ち上げた「The Impossible Project(インポッシブル・プロジェクト)」によって、オランダにあった最後のフィルム工場が買い取られ、失われた技術をゼロから再開発。全く同じ品質ではなかったものの、互換性のあるフィルムを完成させた。その後、「ポラロイド」の商標を取得し、2020年にようやくブランドを統一した。
ドッサ氏は、2024年9月にCEOに就任した。それ以前は、The Walt Disney Company(ウォルト・ディズニー・カンパニー)で17年間にわたり要職を歴任。特に、Disney Consumer Products部門では、シニアポジションとして世界的な事業成長とブランド拡張をけん引してきた。
「ポラロイドが持つ歴史や資産に魅力を感じ、ジョインを決めました。同社には、数々のイノベーションを生み出した創業者エドウィン・ランド博士がおり、そういった点でもポラロイドとディズニーには多くの類似点があると感じています。私が就任した2024年は、ポラロイドにとって再構築の必要性が高まっていた時期でした。そのため、私が培ってきたスキルが生かせると考えたのです」
ドッサ氏が就任する以前の10年間で、ポラロイドは加速的に成長した。その結果、需要と供給のギャップが生まれるなど、戦略面での課題も生じていたという。そこで、ディズニー社での豊富な経験を持つドッサ氏に期待が寄せられたわけだ。
なぜ、1000円超の分度器が人気なのか 測定メーカーがこだわった「4つのポイント」
ヤマハはなぜ“六角形の船”を開発するのか 速さより居心地の良さを目指したワケ
「風呂は固定」が常識だよね? それでもリクシルが“片付けられる浴槽”を開発した理由
22万円以上もするのに、なぜ? LIXILの「ボディハグシャワー」が前年比2倍の理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング